受託解析サービスの内容
自動車部品の清浄度検査(ISO16232, VDA-19)や、 製品や素材に混入した異物解析の受託を承ります。数千個の異物の粒子検出、サイズ計測、計数、元素組成 までを完全自動で短時間で解析します。
装置概要
重量分析ではコンポーネントに付着した異物の総重量は分かりますが、その発生源を特定することは出来ません。Thermo Fisher Scientific社製 ASPEX Explorer 異物自動解析SEMは、SEMにEDXと自動解析ソフトを統合させた装 置で、数千個の異物を自動で検出し、個々の異物に対するサイズ情報と元素 組成を取得します。
自動解析では、はじめから高解像度の画像を取得するのではなく、まずは粗いステップで連続的に視野全体を走査し、異物を探しながら、次の視野、次の視野へと移動します。走査した場所に、設定した閾値を超える輝度の対象物が検知されれば、装置が異物として認識し、サイズ計測を行うと共に、EDX分析して異物の化学組成情報が収集されます。
米国Gateway Analytical社について
Gateway Analytical社は、米国ペンシルバニア州に拠点を有する受託解析会社です。
1580m2に及ぶGateway Analytical社の施設は、材料分析、製薬・医薬分析等に
関わる各種分析装置を有し、解析サービスを提供しています。
HEPAフィルター環境と個別のクリーンルームを備え、材料特定と特性評価に特化し
対応出来る様設計されています。Gateway Analyticalの専門の科学者や試験技術、
包括的な分析方法により、同社は材料産業で要求される、
高速で正確かつ信頼性の高い結果を提供します。
米国Gateway Analytical社の分析例
部品の清浄度分析
• ISO 16232 清浄度分析
• VDA 19 分析
• OEM指定の分析
• 粒子サイズ
• 粒子計数
• 根本原因分析
トライボロジー
• ISO 4406分析
• ISO 4407分析
• ISO 11171分析
• 摩耗粉分析
• 油圧作動油の試験
• オイル試験
• 予防保守サポート試験
初期金属品質試験
• 材料の特性評価
• 介在物解析
• ASTM E-45分析
• JIS G 0555分析
• ISO 4967分析
• DIN 50602分析
解析サンプルについて
解析サンプルをご準備頂く場合
フィルターサンプル、鉄鋼サンプル、各種材料等
Gateway Analytical社で解析サンプルを作成する場合
Gateway Analytical社にて対象物を洗浄、ろ過し、フィルターサンプル作成を行います。自動車部品、電子部品等の部品等
検出された粒子は、粒子径の大きさによりクラス分類されます。異物の種類ごとにサイズ、個数が一覧で出力されます。 レポートの表示内容はカスタマイズが可能です。
測定条件
*All runs in this report have been normalized to a search area of(mm2):942.08
粒子径ごとの化学組成と粒子数
*表示される異物の種類、粒子径のクラス分類の範囲はカスタマイズ可能です。
代表的な粒子の詳細(SEM画像とスペクトル)
三元図表示
導入事例
世界各地の完成車メーカー、及び部品メーカーで採用されております
1.完成車メーカー
①各部品に対するコンタミネーション
(コンタミ)レベルの基準策定
②市場から戻された不具合品に対する原因解析
③エンジンの耐久試験において採取された
異物の発生源を特定
④部品メーカーから納入された部品に対し、
コンタミネーション(コンタミ)レベルを抜き取り検査
2.自動車部品メーカーにおける事例
①洗浄後の部品に対するコンタミネーション
(コンタミ)レベルの検査
②製造ラインにおけるコンタミネーション
(コンタミ)発生源の特定
③市場から戻された不具合品に対する原因解析