ネバーシーズ Q&A



ご使用方法について

Q1.ネバーシーズの使用方法を教えて下さい。

 
 A1. 使用方法は下記塗布例を参照願います。

①ボルトの長さの1/3程度に塗布下さい。

②塗布後ナットを締め付けて下さい。
1/3程度塗布すればネバーシーズに含まれる
金属微粒子は展性があるため、全体にいきわたります。

③塗布後は、一度目視し、まんべんなく塗布されたか
確認し、最後に接触面も塗布して下さい。
接触面に塗布されていない場合、そこで焼付が起きる
可能性があります。

 A2. 使用効果期間

1回塗布後、グリースが揮発し、金属微粒子(銅、黒鉛)パウダーが塗布された状況ならば、半永久的に効果はありますが、2年に1回再度塗布する事をお奨めします。一般的にプラント関係では、2年に1回メンテナンスを行っています。

 A3. 再塗布時

再度塗布したい場合は、歯ブラシや研磨剤で塗布されたパウダー状の金属微粒子を落としてから塗布して下さい。

 A4. トルク値

必ず、適正トルク値をお守り下さい。
過大な締め付けは、焼付の原因となる場合がございます。

Q2.焼付が起こってしまいました。

 
 A.

焼付が起こる一番の原因は、オーバートルク(過大な締め付け)によるものです。
一度、トルク値を確認してみて下さい。


Q3.耐熱ゴム・合成樹脂への影響はありますか?

 
 A.

1) 天然ゴム: 使用できません。(膨潤を起こします。)
2) エチレン・プロピレン系: 使用できません。(膨潤を起こします。)
3) ブチル系: 使用できません。(膨潤を起こします。)
4) ネオプレン: 54°C以下で使用可能です。
5) バイトン: -40°C~200°Cにて使用可能です。
6) テフロン: -40°C~200°Cにて使用可能です。
7) ナイロン: -40°C~200°Cにて使用可能です。
8) ポリエチレン: -40°C~200°Cにて使用可能です。
9) ポリアクリレート: 問題なく使用できます。
10) アクリニトリルブタジェン: 問題なく使用できます。


Q4.水道のメーター部分(水道水に接する部分)に使用できるネバーシーズはありますか?

 
 A.

ホワイト食品グレード(NSW-160)、フッ素入りホワイト食品グレード(NSWT-14)は
使用可能ですが、飲料水用などの配管にはお使いいただけません。
なお、万が一水にネバーシーズが混ざってしまった場合、当社としては責任を負えませんので
ご使用は十分ご注意下さいますようお願い致します。


Q5.直接海水がかかる場所にマリナーズチョイスを使用した場合、
すぐに取れてしまうものなのでしょうか?塩水に関する資料はありますか?

 
 A.

使用条件によるので、具体的な期間は言及できませんが、
ご利用いただいているお客様の中では1年保持されているという例もございます。
塩水に関する資料はございませんが、マリナーズチョイス(カタログ)の塩水噴霧テストの
データをご参照下さい。


Q6.高温にさらされるステンレスのボルト、ナット部に使用できますか?

 
 A.

標準グレードがお奨めです。ステンレスが金属系製品で柔らかい部材となるので
柔らかい金属微粒子(銅)が低摩擦特性を持ち、耐摩擦性に優れ焼付を防止します。
但し腐食が激しい箇所には耐腐食に優れたニッケルグレードを推奨します。


Q7.シール剤として使用することはできますか?

 
 A.

使用できます。
ネバーシーズは、塗布面との密着性がよく、シーリング特性に優れています。
腐蝕が少ない箇所には標準グレード、腐蝕が多い箇所にはニッケル・スペシャルグレードがお勧めです。


性質・仕様について

Q8.ネバーシーズの粘度について。

 
 A.

ネバーシーズには、粘度という指標はなく、「稠度(ちょうど)」という指標を使っています。
粘度は、周辺の温度条件やその他の条件(静止状態またはかき混ぜた状態等)で
大幅に変化してしまうためです。
*例えば、周辺の温度が高ければ粘度は低く(柔らかく)なります。一方、稠度は
温度変化要因とは直接関係なく、グリースそのものの硬さを示す世界共通の指標です。
ネバーシーズは、グリースを25°Cの温度下で、60回撹拌(かくはん)した後で試験を行う
「混和稠度」と、これに対応している粘度単位「NLGI番号」で表しています。
NLGI番号は、NO.000~NO.6まであり、日本では000番のグリース、1番のグリース、と呼びます。


Q9.使用期限はありますか?ある場合はどのくらいですか?

 
 A.

メーカーの米国BOSTIK社としては、製造後5年としています。
ただし、適切に保管していただければ、経過劣化は致しません。


Q10.ホワイト食品グレードは、無味無臭ですか?

 
 A.

無味無臭です。


Q11.食品グレード(NSW-160)とフッ素樹脂入り食品グレード(NSWT-14)の違いは何ですか?

 
 A.

フッ素樹脂が入っているかいないかの違いで、フッ素樹脂入り食品グレード(NSWT-14)の方が
耐熱温度がより高くなっています。


Q12.高温ステンレス原子力グレード(NGSS)と原子力グレード(NG)の違いは何ですか?

 
 A.

ステンレスが入っているかいないかの違いです。
高温ステンレス原子力グレードには、ステンレスが入っていますので、
ニッケルが使用できない箇所にお奨めです。


Q13.標準グレードの耐熱温度は1,100°Cなのに、引火点が250°Cの意味が分かりません。

 
 A.

引火点とは、点火源(裸火、火花等)に物質が触れた場合に燃焼する温度です。
ネバーシーズが点火源に触れた場合、250°Cで燃焼します。
ただし、通常点火源がある箇所では、ネバーシーズは使用しません。


含有成分について 

Q14.ネバーシーズに低分子シロキサンは入っていますか?

 
 A.

入っていません。


Q15.モリブデン、シリコンは入っていますか?

 
 A.

モリブデンは、ブラック・モーリー(NSB-150)にのみ、入っています。
シリコンはいずれのネバーシーズにも入っていません。


Q16.RoHS規制に関する物質は入っていますか?
(鉛、カドミウム、水銀、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル、ポリ臭化ジフェニルエーテル)

 
 A.

下記入っていますが、RoHS規制基準値の範囲のものです。
RoHS規制に遵法しています。
鉛、カドミウム<5ppm 水銀<0.029ppm *六価、ポリ臭は含んでいません。


Q17.フタル酸エステル類(DEHP、DBP、BBP、DINP、DIDP、DNOP)は含まれていますか?

 
 A.

入っていません。


Q18.REACH規制(欧州化学品規制)のSVHC(高懸念物質)は入っていますか?

 
 A.

入っていません。


Q19.化学工場で使用するため、油・鉱物油が使えません。
鉱油の入っていないネバーシーズはありますか?

 
 A.

鉱油の入っていないネバーシーズはありません。


製品のLotナンバー、製造日について    

Q20.NSA-16の使用期限の見方が分かりません。

 
 A.

缶の底にロットNO.が印字されています。
例えば、
RE 11305 =2011年305日目製造という意味ですので → 2011年11月1日製造
H2213 =エアゾールにした時間を表していますので → 22時13分
このNSA-16は、2011/11/1 22:13 製造 となります。


Q21.NSBT-8Nの製造年月日は?ラベルに2行数字があります。
1行目:0803250234 2行目:032611

 
 A.

1行目の 0803250234 は、Lot Noを表しています。
2行目の 032611 は、製造年月日です。
2011年03月26日製造 を表しています。


輸送について   

Q22.ネバーシーズを海外に輸出したいのですが、必要な書類はありますか?
また、内容成分が100%開示されているMSDSはありますか?

 
 A.

輸出の際には、非該当確認書とMSDSをご用意下さい。(当サイトよりプリントアウトできます。)
なお、MSDSには、申請に必要な成分のみの含有%を表示しています。
合計%値が100未満であれば、本品の残り部は危険品とはみなされず、
全成分(100%)は開示する必要がない為、開示はしておりません。


Q23.航空輸送するにあたり、危険物の手続きは必要ですか?

 
 A.

NSA-16、NSNA-16はエアゾール品の為、危険物に該当します。
標準グレードに含まれる銅は危険品の対象となりますが、下記の場合はUN缶ヘの
詰替えは不要です。
船:5kg/1缶未満、総重量30kg(梱包後)未満なら少量危険物として輸出出来ます。
航空:船と同様ですが、梱包は必要です。詳細は貨物取扱業者に確認願います。
各製品群のサイズ・重量はサイズ重量表を参照願います。

重量表


その他      

Q24.GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)には対応していますか?

 
 A.

現行のMSDSは、GHSに対応しています。


Q25.液状の焼付防止剤はありますか?

 
 A.

液状のものはございません。
ネバーシーズは、ほとんどの製品がペースト状で、標準グレードNSA-16のみ
標準グレード(NSA-16)のみスプレータイプで、他は全てペースト状です。


Q26.廃棄処分の方法を教えて下さい。

 
 A.

産廃業者に依頼して下さい。